2008年06月28日

あるスキャンダルの覚え書き

「あるスキャンダルの覚え書き」
ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット 他

ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ。
ある日転任してきた若く美しい新任の美術教師シーバに興味を抱く。
家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラ。
だが次第にシーバとの友情に固執するようになる。
しかし、ある日シーバの秘密を知ったバーバラはその秘密を盾に彼女を支配しようとする。



同性愛の映画かと思ったけど

よくよく見ると孤独についての映画だとわかる。

この二人はやはり名優だ。

流石オスカー女優と言った感じ。

気が付くと映画に引き込まれていた。

バーバラの孤独と友情への異常なまでの固執、

自分を見ているようで苦しくなった。

惰性の日々から抜け出したくて少年との関係を持ってしまう弱いシーバ

厳格な為に周囲から疎まれているがその孤独をものともしない強いバーバラ

二人の対照的な演技がリアリティーを醸し出している。

人間は孤独に弱い生き物だと痛感させられる映画だ。

映画冒頭に出てくる

「皆が私に秘密を打ち明ける、

だけど私は誰に秘密を打ち明ければいい?

それはあなたよ、日記さん」

というシーンも孤独についての伏線なのでは。

つまり誰もがバーバラに秘密を打ち明けるということは

信用されているというよりかは

この映画のテーマに沿って考えるならば

“この人には友達がいないから自分の秘密も漏れないだろう”

という心理が浮き出ているのではないかと思う。

映画の隅々にまで散りばめられたバーバラの孤独を見て欲しい映画だ。


86点。

人間の心理描写やリアリティーに富んだ素晴らしい作品だと思う。


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